2024(令和6)年6月26日(水)に行われた予算決算委員会において、
『議案第5号 つくば市国民健康保険特別会計補正予算』に反対の立場で討論しました。
国民健康保険特別会計補正予算 とは?
「資格確認証」を発行するためのシステム変更を行うための予算
2024年12月に従来の健康保険証を廃止し、将来的にはマイナ保険証へと全面移行することが閣議決定されました。
現行の保険証が廃止される本年12月2日以降も、保険証は有効期限まで引き続き使えますが、保険証の新規発行・再発行ができなくなります。
この議案は、本年12月2日以降に国民健康保険の被保険者となった方が、マイナンバーカードを保持していない、また保険証の利用登録をしていない場合に、従来の保険証に変えて「資格確認証」を発行するためのシステム変更を行うための補正予算です。
利用率の低い「マイナ保険証」
今議会の一般質問、総括質疑で明らかになったように、市内の国民健康保険被保険者のうち、マイナンバーカードを保険証として利用登録している方は6割に足りません。
また、実際に使用している人は1割以下です。
今後は、マイナンバーカードと保険証とを紐付けしていない人には「資格確認証」を、紐付けしている人には「資格情報のお知らせ」を送ることになります。
「資格確認書」は、現行の保険証と同様に、医療機関等で提示することにより受診できるものです。
現在は全員に被保険者証を郵送していますが、今後は送るものが2種類になることから手間は確実に増えます。
また、受け取る人に保険証に代わる重要な書類であると認識されない可能性も指摘されています。
マイナ保険証は任意?強制?!
マイナンバーカードの取得は任意
すでに、マイナンバーカードを保険証として使っている方を否定するものではありません。
しかし、現在の利用率の低さは、カードの紛失、誤作動、情報もれ、といったさまざまなリスクから、利用登録しない、また登録しても実際に使用をためらう市民が多いことを示しています。
政府は利用を促進するために医療機関への補助金まで出していますが、補助金ではリスクを減らすことはできません。
マイナンバーカードの取得は任意です。
一方、健康保険は全国民が加入する制度です。任意の制度に全国民が加入する制度を一体化する、事実上の強制には強く疑問を持ちます。
事実上の強制を推し進める『マイナ保険証の制度』は反対
現行の保険証を使いたいという方のためには、現行の保険証を発行すればよいだけです。よって、事実上の強制を推し進める今回のシステム改修予算には反対します。
6月28日の本会議 ご注目ください!
明日、6月28日(金)のつくば市議会 本会議で、議決されます。市民ネットも討論します。インターネット中継もありますので、ぜひ注目してください。