守谷市の「放課後対策」を見てきました

 

先日、守谷市におじゃまして、「守谷市放課後子ども総合プラン事業」について教えていただきました。なんと、守谷市には私立(つくば市では「民営」)の児童クラブがないそうです!しかも6 年生まで希望者は全員児童クラブに入会できている、とのこと。どうしてそんなことが可能なの??目を丸くして、いろいろ質問してきました。

守谷市には小学校が9校ありますが、そのすべてに「児童クラブ」と「放課後子ども教室」があります。「児童クラブ」はつくば市と同じく、両親が就労していて放課後面倒をみてくれる人がいない家庭の子どもが入会できます。対して「放課後子ども教室」は、入りたい子は誰でも入ることができます。大きな違いは「児童クラブ」は19時までにお迎え、「こども教室」は17時にお迎えということ、土曜日と夏休みなどの長期休みは子ども教室もお休みということ、あとは子ども教室にはおやつがないこと、くらいです。

子どもたちは授業が終わると、それぞれ児童クラブ、子ども教室のお部屋に集合して、高学年の授業が終わるころに「今日は体育館、明日はコミュニティルーム」という風に合流して一緒に遊んだり、本を読んでもらったりします。子ども教室は17時でお迎えなので、それ以降の時間は児童クラブの子どもたちはクラブ室に戻ってお迎えを待ちます。

ですので、子どもが小さいうちは比較的早い時間(16時とか16時半)までパートで働くだけで良い、というお母さんの場合は子ども教室の利用だけで済みます。月々の負担金も2000円ほど。週1回の利用なら無料です。

2004年から3小学校ずつスタートしてきたこの事業は、2012年に実際の運営を民間企業に業務委託したそうです。入所と退所の手続きは市の生涯学習課ですが、その他のさまざまなことはこの企業が請け負っているそうです。かといって、この会社にお任せなのではなく、週に3回も市と企業の担当者が顔を合わせて「こんなことがあった。こうしていきましょう」という話し合いをしているそうです。実際に2校見学させていただきましたが、児童クラブと子ども教室の両方を統括するマネージャーと生涯学習課の方のやり取りがスムーズで、「あの件どうなった?あのお子さん大丈夫だった?」と細やかな対応がされているのが印象的でした。

この総合プランの事務局は今回お話を聞かせていただいた生涯学習課ですが、実行委員会には、教育長や各小学校長、PTA会長が名を連ね、小学校長は施設長として委託業者と連携する立場になるそうです。・・・なんだかすごい!

実は私は今、児童クラブの役員をしています。つくば市では今は公設民営のスタイルなので、実際の運営は親が行いますが、これが大変!役員会やその他さまざまな打ち合わせは夜や土日に時間を取って行います。「これは去年までどうしてた?」と把握するのもひと仕事。指導員さんの雇用も役員の仕事ですが、人がなかなか集まらず困っています。やっと分かってきたころにお役目が終わるんだろうな、と思います。ですので、隣の芝生が・・・とっても青かったです。

つくば市では「放課後こども教室」というと、年○回行われるイベント的なものを指しますがそれはそれとして。昨今の忙しい子ども、遊ぶ場所のない子どもの居場所づくりにとても意義のある事業だと思いました。

いいところは真似しなきゃ!と思いましたよ。